最近ふと、日々の暮らしの中で「あれ?これって正直ちょっとオーバースペックかも」と思うモノが増えてきたなと感じました。もちろん、それ自体は悪いことではないんです。ただ、使ってみてはじめて「そこまでの性能、今の私に要る…?」と戸惑うような。それでもなぜか、後悔はしない。むしろ、ちょっとした満足感がある。そんな日用品たちのこと、今日は少し綴ってみようと思います。

暮らしの中の“モノ選び”って、ほんの数年前までは、どちらかというと「使えればいい」「手頃な価格で、そこそこ長持ちしてくれればそれで十分」みたいな感覚だった気がします。でも30代を迎えてから、どこかでその基準が変わってきたんですよね。丁寧に作られたもの、使うたびに気持ちが整うようなもの——そういうモノを選びたくなってきた。理由ははっきりしないけれど、「自分の暮らしを少しでも心地よく整えたい」という気持ちが、日々の積み重ねの中で自然と育ってきたのかもしれません。

包丁にここまでのこだわりが必要?と思いつつ買った一本

最初に“それ”を感じたのが、グローバル(GLOBAL)のG-2シェフナイフでした。友人が料理教室に通い始めた影響で「良い包丁って全然違うよ」と言われ、半信半疑で選んでみたのがきっかけ。ステンレス一体型のデザインは本当に美しくて、キッチンに置くだけで気分が上がります。

でも本当に驚いたのは、実際に使ってみたとき。熟れたトマトが潰れずにスパッと切れた瞬間、思わず「うわっ」と声が出ました。切るという動作に、こんなに快感があるなんて知らなかった。毎日凝った料理をするわけでもない、どちらかといえば“簡単に済ませたい派”の私にとっては、明らかにオーバースペック。でも、だからこそ気づいたんです。「ほんの少しの質の違いが、生活そのものを変えることがある」と。

掃除が“ゲーム感覚”になる、レーザー付きコードレス掃除機

次にハマったのが、Dyson V15 Detectというコードレス掃除機。最初に聞いたときは「レーザーでホコリを照らす」なんて、ちょっとやりすぎじゃない?と思っていたんです。でも、店頭で実演してもらってからは、一瞬で気持ちが変わりました。

自分の目には見えないほど細かいホコリが、緑のレーザーで浮かび上がるあの光景。掃除って、「見えてないからOK」じゃなかったんだな、と気づかされました。さらに、吸引するゴミの量が液晶画面に数字で出てくる機能にもびっくり。完全に“やりすぎ”だと思うけれど、これがあることで掃除へのモチベーションが上がるんです。日常の「めんどくさい」が、「ちょっと楽しい」に変わる。そんな力があるプロダクトって、そうそう出会えるものじゃありません。

ベッドサイドにキャンプ用ランタンを置く理由

そして最近、一番「私ってなんでこれ買ったんだっけ…?」と思ったけれど、今となっては手放せなくなったのが、Goal ZeroのLighthouse 600というLEDランタン。もともとは防災用に買ったものの、あまりに光が柔らかくて雰囲気がよく、今では寝室のサイドテーブルに常設しています。

USBで充電できて、手回し発電もできて、ライトの明るさも細かく調整可能。アウトドアシーンでは大活躍のアイテムなんですが、日常の中で使うにはやや過剰。でも、夜の静かな時間、このランタンの明かりの下で本を読む時間が、思いがけず自分の癒しになっています。機能性ではなく、“気分”に寄り添ってくれる日用品って、意外と貴重なんですよね。

「ちょっと贅沢」を許せる暮らし

こうして書き出してみると、どれも「なくても困らない」ものばかり。でも、「あると、気持ちがちょっとだけ変わる」。そんな存在だからこそ、私たちはつい手に取ってしまうのかもしれません。

それはきっと、自分自身に対する“ちょっとした労い”でもあり、“これくらいの贅沢は許していいよね”という小さな自己肯定感でもある。モノを減らすこと、シンプルに暮らすことが良しとされる時代にあって、あえて“オーバースペックなもの”を選ぶことには、どこかで自分の価値観を信じる強さもある気がします。

さいごに

日用品に「ここまで必要?」と思えるような性能を求めるのは、効率だけを重視していない証拠かもしれません。暮らしの中で、自分の気分をちょっと上げてくれるもの、自分自身との関係を少しだけ良くしてくれるもの。そういうモノを選ぶことって、実はすごく人間らしい行動なんだと思います。

だからこれからも、たとえ少しオーバースペックでも、「これが好き」「これを使っている自分が好き」と思えるものを、素直に選んでいけたらいいなと思っています。自分の暮らしに対して、ほんの少しだけ丁寧でありたい。そんな気持ちを大切に、今日もグローバルの包丁を手に取りながら、いつもよりちょっとだけきれいにトマトを切ってみたりしています。

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