会社では誰よりも明るくて、友達との予定もそれなりにこなして。
周りからは「エネルギッシュだね」とか「いつも元気そう」と言われる。
でも、家に帰った瞬間、まるで電源が切れたようにソファに倒れ込み、そのまま動けなくなる。
それが、私の日常です。
「外では元気、家ではゾンビ」。
このフレーズ、意外と多くの人が共感してくれるのではないでしょうか?
なんなら、同世代の女性の7割くらいはこの状態かもしれない…なんて思ったりもします。
今回はそんな“ギャップだらけの私たち”について、少し掘り下げてみたいと思います。
元気に見えるのは、スイッチが入っているから
まずひとつ言っておきたいのは、「外で元気に見える=中身もずっと元気」ではないということ。
職場でも、カフェでも、飲み会でも。
私たちは無意識のうちに“社交スイッチ”をONにして、ちゃんと人と関われる自分を作っています。
それは決して「嘘の自分」じゃないけれど、どこかで頑張っている自分でもあります。
「この場の空気を壊さないように」とか、「ちゃんとしてる人って思われたいな」とか。
そんな意識が、ほどよい緊張感となって、外ではシャキッと動けてしまうんですよね。
「人といると元気に見えるけど、家に帰ると誰とも話したくなくなる。
それって普通ですよ」
──精神科医・藤井あやこさんの言葉(インタビュー記事より)
この言葉を読んだとき、「ああ、私だけじゃないんだ」と少しホッとしたのを覚えています。
家では動けない。それって“燃え尽き症候群”の一歩手前かも
外で頑張る反動で、家ではゾンビのように動けない。
シャワーすら浴びるのが億劫だったり、ごはんもコンビニで済ませがち。
こういう状態が続くと、どこかで心も体も悲鳴を上げ始めます。
「燃え尽き症候群」というと、ものすごく激務の末に心が壊れるようなイメージがあるかもしれませんが、
実は、日常の中でじわじわと起きているケースも少なくありません。
とくに30代は、仕事でもプライベートでも“なんとなく求められること”が増えてくる時期。
リーダー的な役割、後輩の育成、親との距離、結婚、出産、老後のことまで…。
考えること、背負うことが、いつのまにか積み重なっていきます。
そして気づけば、「なんか、ずっと疲れてる気がする」となるわけです。
その“ゾンビ状態”に罪悪感を持たないで
よくSNSで「ちゃんと自炊してえらい」「毎日ジム行ってて尊敬」なんて投稿を見ると、
ゾンビ状態の自分にがっかりしてしまうこともありますよね。
でも、その比較って、実はとっても不毛です。
人それぞれのペースや回復方法があって当然。
「私はこれでいい」と言い切るのは難しいかもしれないけど、
せめて「これも私」と認めてあげることはできるんじゃないでしょうか。
ゾンビになってしまうほど外で頑張った日は、
それだけ「生きてた」ってことでもあるんです。
“ただいま”の後、心がホッとできる習慣をひとつ
外での緊張をほぐすために、家に帰ってからの「ルーティン」をひとつだけでも決めておくのはおすすめです。
例えば、着替えたらすぐにお気に入りのキャンドルに火を灯す。
帰宅したらスマホをいじる前に、白湯を一杯ゆっくり飲む。
そういう“スイッチOFF”の儀式を通じて、気持ちの切り替えが少しだけスムーズになります。
個人的には、Spotifyで「雨音」や「森の音」を流すのが最近のお気に入りです。
耳からの情報って、意外と大きいんですよね。
“ギャップ”は、矛盾じゃなくて強さの一部
外で見せている自分と、家での自分。
その差が大きいほど、「こんな自分でいいのかな?」って思ってしまいがちですよね。
でも、そのギャップは矛盾ではなくて、ひとりの人間としての“余白”のようなもの。
器用にバランスを取って、ちゃんと社会と向き合いながら、ひとりの時間も守っている証拠です。
どちらの自分も、嘘じゃない。どちらの時間も、大切にしていい。
そう思えたとき、「ゾンビ」な夜にも、少し優しくなれる気がしています。
頑張ってるんだわ
今日も、外ではちゃんと振る舞って、家ではぐったり。
そんな私たちは、きっとすごく頑張ってる。
その事実を、もっと自分に許してあげてもいいのかもしれません。
「ちゃんとしてる人」じゃなくて、「ちゃんと休める人」にもなれたら、
もう少し、心が軽くなっていく気がしています。
家でゾンビになる夜があってもいい。
そのぶん、また明日、少しだけ自分を大事にできるように。

