雨の日、家に傘があるのに持って出るのを忘れて、ついコンビニでビニール傘を買ってしまう——。そんな「あるある」、経験したことがある方は少なくないと思います。私も以前は、気づけば玄関に何本も似たような傘が並んでいました。

けれど最近、「傘を買う」以外の選択肢として注目されているのが“傘レンタル”というサービス。シェアリングエコノミーが日常に浸透しつつある今、傘にもその波がきているんです。

日本は“傘大国”?

実は日本、年間で約1億2,000万本もの傘が消費されているとも言われています。そのうちおよそ6,000万〜8,000万本がビニール傘。数字だけ見ると、ちょっと驚いてしまいますよね。

もちろん、急な雨のときに手軽に買える便利さはあるけれど、その一方で「また買ってしまった…」という罪悪感や、収納場所に困るというリアルな悩みもついてきます。

傘レンタルって、どれくらい広がってる?

そんな背景もあり、2018年頃からじわじわと広がりを見せているのが、傘のレンタルサービスです。代表的なのが、駅や商業施設などにスポットを構える「アイカサ」。

スマホアプリで傘を借りて、別のスポットで返却できる仕組みで、料金は24時間70円から。月額プランもあり、使い方次第ではかなりお得です。都市部を中心に展開されていて、2025年時点で14都道府県・約1,200カ所にレンタルスポットが設置されています。

利用者数は累計で30万人超。しかも返却率は99.5%と、非常に高いのも特徴。これって、「借りるものはちゃんと返す」という日本人らしいモラルが活きているのかもしれません。

無料レンタルと有料レンタルの違い

ほかにも、自動販売機の横などに設置された「レンタルアンブレラ」など、無料で利用できる仕組みも登場しています。たとえば、ダイドードリンコが行っている取り組みなどが有名ですね。

ただし、無料のサービスは返却率がやや低めで、70%前後にとどまっているようです(INITIAL調べ)。有料モデルの方が、返却という意識も高まり、結果的にサステナブルな運用がしやすいのかもしれません。

環境にもやさしい選択肢

ビニール傘の多くはポリプロピレンなどのプラスチックでできていて、リサイクルが難しい素材とされています。気軽に買える分、捨てられるペースも速く、環境への負担は決して小さくありません。

そんな中、アイカサでは「使い捨て傘ゼロプロジェクト」という目標を掲げて、企業や自治体と連携した取り組みを進めています(PR TIMES)。

“傘を持ち歩かない”という新しいライフスタイルは、身軽さだけでなく、環境への配慮にもつながる。これは、これからの都市生活のひとつのスタンダードになるかもしれません。

傘は「買う」から「借りる」へ?

正直、最初は「傘をレンタルするなんて面倒そう」と思っていた私ですが、使ってみると意外と快適。特に仕事帰りや出先で突然の雨に降られたときなど、近くにスポットがあると本当に助かります。

そして何より、「またビニール傘を買ってしまった…」というモヤモヤがないことが、ちょっとした満足感につながっている気がします。

おわりに

傘レンタルの普及は、まだ発展途上ではありますが、確実に都市部を中心に浸透してきていると感じます。

モノを持ちすぎない暮らし方や、サステナブルな選択に関心が高まる今。たかが傘、されど傘。毎日のちょっとした選択の積み重ねが、未来を変えていくのかもしれません。

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